Home | Classical | Steel | Users | Repair | FAQ | Contact

REPAIR

ギターの修理が必要な、よくある症状についてそれぞれ考えてみましょう。何れの場合でもスキルのあるリペアマンに修理を依頼されることをお勧めします。なお、修理に関するご質問はメール(Fukuoka)にて承りますので是非ご利用下さい。

1.弦高が高くて弾きづらい。

 この症状では次のようにいろいろな原因が考えられます。

      -アジャストロッドの調整不足 
      -乾燥によるネックの順反り
      -フレットを打つ前の指板調整が不十分
      -ナット、サドルの調整が不十分
      -ヒール部の浮き(ネック接合の場合)
      -表板、裏板のはがれ
      -表板の指板横からサウンドホールにかけての割れ
      -ネック接続角度の不良

 特にはがれや割れがある場合は弦をゆるめておくことをおすすめします。

2.ナット、サドルについて

 チューニング時に”ピキッ”という異音がする場合や、1フレットがセーハしづらかったりする場合はナットを調整する必要があります。またサドルが異常に高かったり、あるいは駒の溝に埋まる程低かったり、または溝の中でガタついていたりする場合も調整または交換が必要です。サドルの高さが高すぎて、弦がサドル上を超えていく角度がきつい場合や、逆に低すぎて角度がつかない場合は音に大きな影響があるため修正が必要です。そのギターに応じた適度な角度を保つことが重要です。

3.フレットのビビり

 次のような場合フレットのビビり(バズ)音が発生することがあります。

      -部分的にフレットが浮いている場合
      -ネックの逆反り(ロッド調整不良、多湿による場合も含む)
      -ネックの順反り(ロッド調整不良、乾燥などで順反りしたり、表板が下が
った状態)
      -フレットの減り
      -弦高が低すぎる

フラメンコギターなどでの特徴的なビリつきは除きます。フレットの調整、あるいはナット/サドルの調整により修理可能なケースと、ネックの調整(仕込み直しも含む)または指板を調整してフレットを交換しなければならないケースもあります。なお指板が減って(薄くなって)フレットを打てないような場合は指板を交換することもあります。

4.不快な共鳴音

 ボディ内部の力木が表板や裏板からはがれていたり、割れたり折れたりしていることが考えられます。スティール弦ギターの場合は特に駒の下の力木がはがれやすく、表が膨らんでしまうことがあります。はがれていなくても膨らんでいる場合は表板や力木の強度的な問題、あるいは多湿によるものと考えられます。また特に板目のハカランダやメープルの裏板の場合は乾燥により力木がはがれたりすることがあります。またピックアップ組み込みのギターの場合、ボディ内部でコードが当たっていることがあります。

5.駒(ブリッジ)浮き、はがれ

 チューニングが狂う場合は駒浮きやはがれを疑う必要があります。割れや接着不良により駒が浮いたりはがれたりしている場合は、駒の裏面と表板の接着面を再調整して接着し直すか、駒が割れている時は新しく作って接着し直します。接着に非常に注意を要する部分なので、自分で隙間に接着剤を入れたりせずに修理に出すようにしてください。作業が3倍になるどころか修理不能になる場合もあります。

6.指板横フレットのひっかかり

 指板が経年変化(乾燥)で収縮しフレットの端が飛び出して指にひっかかります。またはフレットの端が浮いてしまってひっかかることもあります。指板の収縮による場合はひっかからないようにヤスリで整形します。端が浮いている場合は、一旦フレットを抜いて形を整えてから打ち直し、すり合わせや整形を行います。

 

7.塗装表面の割れ(クラック)

 ラッカー塗装などの場合、経年変化で塗装表面に割れが生じてくる場合があります。音に特に悪影響はありませんのでそのままでも問題はありません。オールドの雰囲気がいい感じにもなります。塗装をはがして(どこまではがすかは程度によりますが)うえから塗り直すことにより割れをなくすことは可能ですが、表面だけ直しても時間がたつにつれてまた割れてくる可能性もあります。木の表面まで塗装をはがして再塗装すればこの問題はとりあえずなくなりますが、色が以前と変わってしまったり、音が変わってしまったりするので注意が必要です。

8.ナット下(ヘッド付け根)部分でのネック折れ

 ヘッドの付け根にあたるこの部分は、木の分量が少なく強いストレスがかかっているため、倒したりした衝撃で弦の張力に負けて折れてしまうことがあります。この場合も自分で接着剤を流し込んだりせず修理に出しましょう。

9.ボディの割れ

 湿度の急激な変化や経年変化、またはぶつけたりして表板や裏板、横板に割れが生じることがあります。割れが拡がらないうちに修理に出す必要がありますが、割れを発見した場合はそこに汚れ(手あかなど)が入らないように、セロテープを貼っておきます。汚れやゴミが入ってしまうと後で接着不良になったり、きれいに仕上がらなかったりします。